ロブマイヤー「花文ワイングラスペアセット」のご紹介

*このページは移転いたしました。→ https://www.atelier-blanca.com/blog/2017/06/27/lobmeyr-wine-glass/

 

こんにちは。

ブログをお読みいただきありがとうございます。

 

幻の古代大陸アトランティスや薔薇十字団など、古より私たちのロマンを掻き立てる「伝説」。

キリスト教では、最後の晩餐にイエスが弟子たちにワインを注いだグラスが「聖杯」として崇められており、それが聖遺物として今でもどこかに眠っているのではないかという伝説が知られていますね。

ロセッティ「聖杯」
ロセッティ「聖杯」

 

本日は、そんな聖なる杯をどこか彷彿させる逸品をご紹介しましょう。

きらめく黄金の光を放つようなロブマイヤー作「ワイングラス」。

 

しかし、その形から彷彿させるのは聖杯だけにとどまりません。

四つ葉型をしたグラスのリム(縁)は十字架を、細密に描かれた勿忘草や小花は祭壇や身廊を美しく彩る花々を、

優しい丸みを帯びたボウルは外光が差し込むガラス窓を連想させるよう。

何だか、祝福に満ちた教会そのものを表しているようにも感じるような神々しいグラスです。

 

さらに、一輪一輪手彩で丁寧に描かれた花の絵付けの上には、ふっくらと盛り上げるように施されたエナメル彩の色付け。

熟練職人たちによる匠の技により、作品全体に瑞々しさと立体感が与えられ、

また、角度により様々に表情を変える瀟洒な作品に仕上がりました。

 


 

この荘厳なるワイングラスを手がけたのは、オーストリアの老舗ガラスメーカー「ロブマイヤー(Lobmeyer)」。

1823年にウィーンで創業され、現在まで6代にわたり一族で経営されています。

由緒あるその歴史を簡単にご紹介しましょう。

 

その幕開けは、ヨーゼフ・ロブマイヤー(1792-1855)が始めたガラス小売店。

その後、幸運にも製品を宮廷へ献上するチャンスに恵まれたヨーゼフは、1835年にハプスブルグ家から皇室御用達の特権を与えられます。

 

 

その後、息子のヨーゼフJrとルードヴィヒ(1829-1917)が事業を引き継ぎ、それぞれマーケティングとデザイン部門を統括。鉛を用いない「カリグラス」と呼ばれる素材のクリスタル製品にボヘミアンガラスの伝統的な文様を組み合わせた作品で万国博覧会に出品、グランプリを受賞するなど独自の個性を発揮していきます。

 

またこの時代に、二人の名前のイニシャルJとLを付け加えた「J&L.Lobmeyr」へと改称されました。

 

2代目ルードヴィヒ
2代目ルードヴィヒ

 

さらに、ルードヴィヒの甥である3代目のステファン(1876-1960)は、当時オーストリア前衛美術を率いた工芸デザイン運動「ウィーン工房」の芸術家と密接に連携。この時代に生み出された斬新で革新的なデザインは、アール・デコ芸術の流行とも重なり、大変な人気を博します。

 

「ウィーン工房」デザイン
「ウィーン工房」デザイン
1914年に発表されたロブマイヤー製品
1914年に発表されたロブマイヤー製品

 

そして第二次世界大戦後、4代目を継いだハンス・ハラルドは戦時中に落ち込んだ事業の再建に成功。

また、伝統のガラス技術を活かしたクリスタルのシャンデリアを開発するなど、事業の拡大に力を入れました。

シェーンブルン宮殿やウィーン国立歌劇場、NYのメトロポリタン歌劇場、ロシアのクレムリン宮殿などといった錚々たる空間には、今もロブマイヤー製シャンデリアが煌めいているのです。

 

NYメトロポリタン歌劇場
NYメトロポリタン歌劇場
シェーンブルン宮殿
シェーンブルン宮殿

 

積み重ねてきた歴史と名声に甘んじることなく、徹底した品質へのこだわりと、革新を恐れないあくなき探求心により、

着実にヨーロッパ随一のガラスブランドへと成長していったロブマイヤー。

 

 

 

今回ご紹介したワイングラスにも、

輝きと誇りを胸に挑戦を続けてきた一族の想いが溢れているようです。

 

繊細な華やかさに包まれる、まさに特別な日のためにふさわしい逸品。

是非、ご自身へのご褒美や贈り物などにいかがですか。

 

 


(R・K)

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