【2月企画展】「19世紀絵画・工芸展」開催中!

*このページは移転いたしました。→ https://www.atelier-blanca.com/blog/2017/02/07/kichijoji-19c-2/

19世紀 バルビゾン派 ミレー コロー モロー ルノワール 油彩 風景 肉筆 版画 販売 吉祥寺 都内

 

こんにちは。

ブログをお読みいただきありがとうございます。

 

2/2より、今月の企画展が開催いたしました。立春の訪れや梅の開花を告げるニュースが流れる近頃。

暦の上では正式に春が始まったようですが、寒さの本番はまだまだこれから。

草花が芽吹き、色とりどりの花が咲き出でるまでには もう少しの辛抱が必要なようですね。

そんな季節だからこそ、落ち着いた色合いや静謐な世界観にしっとりと浸る美術鑑賞はいかがですか?

 

今月のギャルリー・アルマナック吉祥寺は、そんなひと時にとっておきのスポットです。

展示作品の一部をご紹介いたします。

 


19世紀 バルビゾン派 ミレー コロー モロー ルノワール シェニョー 油彩 風景 肉筆 版画 販売 吉祥寺 都内

ポール・シェニョー「水を飲む羊の群れ」(1900年代初頭 板に油彩)

 

夕暮れ時。一日の放牧を終えてそろそろ羊舎へと向かおうとする一刻でしょうか。

喉の渇きを懸命に潤す羊たちの様子を静かに羊飼いが見つめています。

作者のポール・シェニョー(1879-1938)は、バルビゾン派の画家。

父であり、同じく画家であったフェルディナン・シェニョー(1830-1906)に強く影響を受け、

慎ましやかなバルビゾン村の農民の日常を真摯に見つめ、

羊や動物が登場する牧歌的風景を描いた作品を数多く残しました。

人間と自然、動物が静かに共存する世界。

美しい色に染めあがった夕空に浮かぶ彼らの姿や広がりのある画面構成からは、

決して裕福ではないものの素朴で満ち足りた生活を送る彼らに対する、

画家の畏敬の念が伝わるようです。

 


19世紀 バルビゾン派 ミレー コロー モロー ルノワール 油彩 風景 肉筆 版画 販売 吉祥寺 都内

カミーユ・コロー「朝、ニンフの踊り」(1910年 エッチング)

 

小鳥のさえずりとともに朝を迎えたバルビゾン村の森の中。

ニンフの精霊たちが輪になり一日の始まりを讃える神秘的な様子が描かれています。

本作は、ジャン=フランソワ・ミレーと並び、今日でも評価の高いバルビゾン派の画家コローにより

1850年に描かれた油彩画(オルセー美術館所蔵)を元に、1910年に制作された複製銅版画。

すでにミレーやコローらバルビゾン派巨匠の肉筆作品の価格は高騰し、

一般の美術愛好家が入手するのは困難となっていた当時。

代わりに人々はこうした複製版画を購入し、コレクションするようになりました。

特に、ゴッホの弟であるテオも勤めた美術商・版元であるグーピル・エディター制作の本作は、

一級の職人たちによる質の高い作品で油彩画に負けずとも劣らない美しい仕上がりとなっています。

 


19世紀 バルビゾン派 ミレー コロー モロー ルノワール 油彩 風景 肉筆 版画 クリシェ・ヴェール 販売 吉祥寺 都内
19世紀 バルビゾン派 ミレー コロー モロー ルノワール 油彩 風景 肉筆 版画 クリシェ・ヴェール 販売 吉祥寺 都内

左:フランソワ・ミレー「母親の心づかい」(1862年 クリシェ・ヴェール Ed.150)

右:フランソワ・ミレー「桶の水をあける女」(1862年 クリシェ・ヴェール Ed.150)

 

芸術としての版画の需要が増し、新しい表現が試みられたこの時代。

特に、バルビゾン派の画家たちによって愛された技法が「クリシェ・ヴェール」という版画です。

この技法の最も特徴的な点は、版画制作に欠かせないはずのインクを用いないこと。

代わりに用いたのが何と太陽光です。

皮膜を覆ったガラス版の上から皮膜を削るように描画したのち、

その引っ掻いた部分に日光を通して下に敷いた印画紙に感光させるこの技法は、

柔らかな線描や繊細な諧調表現ができるため、

コローやミレー、ドービニー、ルソーらバルビゾン派の巨匠画家たちが積極的に制作しました。

本展では、ミレーとコローのクリシェ・ヴェールをご覧いただけます。

 


19世紀 バルビゾン派 象徴主義 ミレー コロー モロー ルノワール ファンタン・ラ・トゥール 油彩 風景 肉筆 版画 販売 吉祥寺 都内
19世紀 バルビゾン派 象徴主義 ミレー コロー モロー ルノワール ファンタン・ラ・トゥール 油彩 風景 肉筆 版画 販売 吉祥寺 都内

左:ファンタン=ラトゥール「栄光」(1890年 リトグラフ Ed.25 直筆サイン入り)

右:ギュスターブ・モロー「出現」(1878年 エッチング)

 

19世紀の終わり。戸外の風景を主題に大流行したバルビゾン派や印象主義の流れに反旗を翻し、

内面の精神世界にこそ真実があると信じた「象徴主義」が登場しました。

文学や神話を題材に、目に見えない観念的事象に形を与えようとした彼らの画風は神秘的で幻想的。

左の作品は、聖書を読みながら寝てしまった大工のヨセフの前に天使が現れ、

妻マリアが神の子を宿すことを告げる場面。

右の作品は、少女サロメが褒美に洗礼者ヨハネの首を求める有名な一場面を、

ドラマティックかつファンタジックに捉えたモローの代表作「出現」。

本作は油彩の原画をもとに制作された銅版画で、美術文芸雑誌「L'Art」に収録された一枚。

その他ルドンやシャヴァンヌらが活躍した象徴主義の世界観はその後、

19世紀美術史を締めくくる「世紀末芸術」へと引き継がれていきます。

 

その他、天才刷り師ドラートル版画家ブラックモンがミレーの原画をもとに手がけた繊細で美しいエッチングや、

当店の次月企画展「ミュシャ展」に展示予定の作品などおよそ30点に加えて、三菱一号館美術館で開催中の「オルセーのナビ派展」に関連した作品も多数ご用意しております。※同展では弊社が版画・複製画販売を担当。

 

多くの皆様のお越しを心よりお待ちしております。会期:~2/28(火)

 (R・K)

19世紀 バルビゾン派 象徴主義 ミュシャ ミレー コロー モロー ルノワール ファンタン・ラ・トゥール 油彩 風景 肉筆 版画 販売 吉祥寺 都内
来月はミュシャ展を開催予定!
19世紀 バルビゾン派 象徴主義 ミュシャ ミレー コロー モロー ルノワール ファンタン・ラ・トゥール 油彩 風景 肉筆 版画 販売 吉祥寺 都内
「オルセーのナビ派展」関連作品

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

アトリエ・ブランカでは、軽井沢・吉祥寺の直営ギャラリーにて、

アール・ヌーヴォーやアール・デコのガラス工芸をはじめ、 絵画や版画、挿画本、シルバーウェア、

アンティークジュエリー、彫刻・ブロンズ、アンティークカードなど

美術館さながらの見ごたえある作品を販売しております。 

 

アトリエ・ブランカHP

http://www.atelier-blanca.com/


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

←次の記事

前の記事→