【10月企画展開催予告】吉祥寺「マリー・ローランサン版画展」、軽井沢「フランス絵画・工芸 黄金の100年展」

マリー・ローランサン 版画 エッチング リトグラフ
ローランサン「ばら色の扇」
アンティーク 陶磁器 マイセン ジッツェンドルフ 時計 クロック
ジッツェンドルフ「マントルクロック」

 

こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。
 
先日放映された、テレビ東京の人気番組「美の巨人たち」。今回は"パリのセーヌ川に架かる橋"というテーマでしたね。
ポン・ヌフやアレクサンドル3世橋など、パリの歴史とともにある古い橋から、
現代のアイデアを活かした新しい橋梁まで、パリに架かる橋の歴史を学べました。
 
芸術の都パリの中心を流れる美しいセーヌ川や趣あるこうした橋の数々が、芸術家の心を捉えないわけがありません。
セーヌ川に架かる橋は古今、数々の絵画に描かれてきた光景。
20世紀初頭の詩人ギョーム・アポリネールは、彼のもとを去った愛しい元恋人を想い、
淡く散った失意の恋をパリに架かる橋の名を借りてこう綴りました。

『ミラボー橋』1913年

 

 ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ
われらの恋が流れる

     わたしは思い出す
     悩みのあとには楽しみが来ると

 

日も暮れよ、鐘も鳴れ
        月日は流れ、わたしは残る

 手に手をつなぎ顔と顔を向け合う
   こうしていると 
           われらの腕の橋の下を
         疲れたまなざしの無窮の時が流れる

 日も暮れよ、鐘も鳴れ
         月日は流れ、わたしは残る

 流れる水のように恋もまた死んでいく
   恋もまた死んでゆく
           生命ばかりが長く
   希望ばかりが大きい
                                   

 日も暮れよ、鐘も鳴れ
         月日は流れ、わたしは残る

 

日が去り、月がゆき
            過ぎた時も昔の恋も

    二度とまた帰って来ない
               ミラボー橋の下をセーヌ河が流れる
 
 日も暮れよ、鐘も鳴れ
         月日は流れ、わたしは残る

(堀口大學訳) 


 

 

アポリネールが『ミラボー橋』を読んだ想い人。

その女性は、当時新鋭の画家マリー・ローランサン。

二人は1907年から12年まで恋人関係にありました。

 

前衛芸術家らとの交流を介し出会った二人でしたが、残念ながら破局。

しかし、お互いの創作活動を刺激し合う存在だったことは間違いありません。

ローランサン
ローランサン
アポリネール
アポリネール

 

来月のギャルリー・アルマナック吉祥寺では、

淡い色合いの筆遣いで私たちを夢想の世界へといざなうマリー・ローランサンを特集予定です。

 

19世紀末から20世紀初頭のパリ。

そこは、長い間当たり前に存在してきた既存の価値観や固定観念を根底から覆すような、

気運と希望に溢れた全く新しい世紀への変わり目。

例えば、国立美術学校エコール・デ・ボザールが1897年から女性の入学を許可するなど、

その時代に画家を目指していた女性にとっては、幸運な環境だったかもしれません。

 

うら若きマリー・ローランサンもその一人。 

女性画家がより社会で活躍し自立できる時代の到来を信じ、無限の可能性を内包していた芸術界に飛び込んでいきました。

 

この時代の多くの画家同様、試行錯誤を繰り返しながら、そして彼女の場合、波乱万丈の私生活をも乗り越えながら、

独自の画風を醸成していったローランサン。その世界に彼女がたどり着いた境地とは何だったのでしょうか。

苦しみや痛みとは無縁のような柔らかな筆致の中にその答えがあるかもしれません。

 

次回の展示では直筆サイン入りのオリジナル作品を含めた約40点を出品予定です。

どうぞお楽しみに。会期予定:10/1(土)~10/31(月)

ローランサン 版画 エッチング リトグラフ 直筆サイン オリジナル
ローランサン「歌」 エッチング 1945年 Ed.57/150 直筆サイン入

 

また、軽井沢の姉妹店アトリエ・ブランカでは「フランス絵画・工芸 黄金の100年展」を開催予定。

バルビゾン派や印象派、象徴主義、フォーヴィスム、キュビスム・・・・・など、

伝統的・保守的なアカデミズム絵画に代わり、19世紀前半から近現代までの期間に誕生したフランス絵画美術の潮流は枚挙にいとまがありません。加えてアール・ヌーヴォーやアール・デコなどの様式が絵画の領域を超えて工芸分野や人々のライフスタイルそのものにも幅広く、そして深く浸透していきました

 

美術や芸術の価値観も変えうるほどの大きな変遷を経験した、この1850年ごろから1950年ごろという時代。

それはまさに、"黄金の100年間"と呼ぶほかないほど、あらゆる芸域の表現者たちが互いに凌駕し、

時には調和しながら作り上げた奇跡的な時間でした。

 



 

多くのお客様にお越しいただいた盛夏も終わり、冬季休廊前に皆様にお会いできる機会が残り2か月ほどとなった来月のアトリエ・ブランカ軽井沢では、この時代に生まれた絵画や工芸品を一堂に網羅する特別展を開催。

一つ一つの芸術品の美しさをご堪能いただけるとともに、

黄金の100年が紡ぎだした美術史を合わせてご体感いただけるまたとない企画です。

 

時を忘れて心ゆくまで芸術に浸る密度の濃い時間と空間を是非アトリエ・ブランカ軽井沢でお過ごしくださいませ。

会期予定:10/1(土)~10/31(月)

 

吉祥寺「マリー・ローランサン展」と、軽井沢「フランス絵画・工芸 黄金の100年展」、

両展への皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

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(R・K)

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アトリエ・ブランカでは、軽井沢・吉祥寺の直営ギャラリーにて、

アール・ヌーヴォーやアール・デコのガラス工芸をはじめ、 絵画や版画、挿画本、シルバーウェア、

アンティークジュエリー、彫刻・ブロンズ、アンティークカードなど

美術館さながらの見ごたえある作品を販売しております。 

 

アトリエ・ブランカHP

http://www.atelier-blanca.com/


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